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■118 / 親記事)  ジャーマンウイングス9525便墜落事故
  
□投稿者/ ブラック [下級職]兵士ソルジャー(23回)-(2020/04/30(Thu) 02:38:43) [ID:jeiGykm0]
    これは、調査報告書、専門家や関係者の証言を元にした、真実のストーリーである。

    2015年3月24日、フランスアルプスで、ジャーマンウイングス9525便が墜落した。乗員乗客150人は全員死亡、機体は無残にも粉々で、原型を留めていないあまりにも悲惨な墜落事故。原因は、一体何だろうか・・・・・。

    時は数年に遡る。

    航空クラブに所属しているある一人の青年がパイロット仲間とつるんで仲良くしていた。彼の名は、アンドレアスルビッツ。彼は気取らない若者でドイツのマラソン大会ではよく走り、鍛錬を積み上げていくランナーで、とても頼りなる存在だった。将来の夢は、航空会社のパイロットになり旅客機を飛ばすことだったが・・・・・しかし彼にある異変が訪れる。
    2008年、ルビッツはドイツ大手航空会社、ルフトハンザ航空の養成所に入り、鍛錬を行うものの・・・・・9ヶ月も病欠で休養していた。その原因は、鬱病。ルビッツはそれを理由に入院するが、彼の鬱病には・・・・自殺願望が浮かんでいた。
    2009年になっても尚抗鬱剤を投与しつつ復帰要請を申請するために医師の診断書を提出、かかりつけの精神科医よりパイロットの復帰が認められた。その後アメリカに行き、パイロットの養成訓練を終え、彼はジャーマンウイングスの副操縦士に昇進した。しかし、精神疾患の鬱病は治っておらず、それどころか、彼に更なる悲劇が訪れる。
    仕事をこなしていくうちに、視力悪化という症状が現れ、鬱病という精神疾患とも相まって、パイロットの夢が断ち切られてしまうのではという危機感と更なる自殺願望が強くなる・・・・・。
    彼は41人の医師に今起きている自覚症状や異常を訴えたが・・・・・彼に業務不適格の診断書を提出し、ルビッツの治療を請け負った医師の多くは、彼に病気休暇を求めた。しかし、ルビッツのようなパイロットの精神状態の危険性を、航空会社に直接連絡することは誰一人も居なかった・・・・・。多くの医師の考えとしては、休暇(業務不適格)の診断書を書きさえすれば、ルビッツ本人自身が航空会社に提出し、ルビッツは勝手にパイロットとしての操縦を辞めてくれると判断した模様。
    そして、ルビッツと付き合っていた彼女とも別れてしまい・・・・彼の人生は益々どん底に堕ちていった・・・・・・。

    続く
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■119 / ResNo.1)  Re[1]: ジャーマンウイングス9525便墜落事故
□投稿者/ ブラック [下級職]兵士ソルジャー(24回)-(2020/04/30(Thu) 16:46:41) [ID:jeiGykm0]
    そして、2015年3月24日。スペイン、バルセロナ空港。

    ドイツ・デュッセルドルフ空港行き、ジャーマンウイングス9525便(機材はエアバスA320)が、離陸の準備に入ってた。
    この便を務めるのは、機長のパトリック・ソンデンハイマー。ルフトハンザの副操縦士だったが、異動でジャーマンウイングスの機長に昇進。副操縦士は、ルビッツ・・・・彼だった。
    離陸を終え、ジャーマンウイングス9525便は、30分遅れでバルセロナ空港を離陸、巡航高度で何事もない普通のフライトとなるはずだった。
    ルビッツ「トイレに行くなら、今どうぞ。」
    パトリック機長「そうだな、じゃあ行ってくるよ。」
    これが、悪夢の始まりだった・・・・・・。
    ルビッツ「・・・・・・・。(心:これで僕の人生が終わる。終わらせよう・・・・・もうこんな人生は嫌だ。)
    すると、ルビッツは自動操縦の設定を変えた。高度を35000フィートから100フィートに設定し、コックピットに入室するための暗証番号入力を改ざん(ハイジャックテロ対策として入室を出来なくするためのパスワード無効化)し、そして、頭につけていた交信するためのヘッドホンを外し、まるで引きこもりのような姿勢を取り始めた。

    続く
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■120 / ResNo.2)  Re[2]: ジャーマンウイングス9525便墜落事故
□投稿者/ ブラック [下級職]兵士ソルジャー(25回)-(2020/04/30(Thu) 20:23:51) [ID:jeiGykm0]
    用を足した機長がコックピットのドアで呼び出しボタンでルビッツを呼ぼうとするが、反応は無し。ノックをするも反応は無い。
    パトリック機長「開けてくれ。・・・・・おかしい締めだされた。ここを開けろ、ルビッツ。何してる?中に入れろ。ん?・・・・・・!?」
    機長は窓を見て降下してることに気づき、ドアを叩き始める。

    ドンドンドンドン!!!

    パトリック機長「ドアを開けろ!!ルビッツ!!ルビッツ!!この野郎開けろ!!!非常用の斧だ、早く!(客室乗務員に指示する)ドアを開けろ!!!」
    しかしそれでもルビッツに反応は無い・・・・・。それどころか、客室に居る乗客がざわつき始める。
    パトリック機長「このドアを開けろ!!!おい、このドアを開けるんだ!!!💢💢💢」
    そして、客室乗務員が非常用の斧を持ってきて、機長がそれを手にすると、コックピットのドアを破ろうと叩き始めた。
    パトリック機長「ルビッツ、開けるんだ!!!おい、開けろ!!この野郎開けろ!!!!コイツ・・・・・このドアを開けるんだ!!!!💢💢💢💢💢」
    しかし、そうこうしている内に、コックピット内では対地接近警報装置が作動、もうじきすれば墜落してしまう・・・・。

    Terrain…Pull Up!(地表接近、上昇せよ)

    客室の乗客は墜落の恐怖で騒ぎ始めてしまい、中には死の覚悟を悟る者までも居た。
    女性「愛してるわ・・・・・(涙を流しながら我が子を抱える)」
    男性「ここまでか・・・・・」

    コックピット内に居るルビッツは・・・・・目を閉じ始めた。

    そして・・・・・・・ジャーマンウイングス9525便は、フランスアルプスの山中に・・・・・超高速で激突した。

    乗員乗客150名全員死亡・・・・・事故の原因は、ルビッツの意図的な操縦による故意の墜落だった。
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■121 / ResNo.3)  Re[3]: ジャーマンウイングス9525便墜落事故
□投稿者/ ブラック [下級職]兵士ソルジャー(26回)-(2020/04/30(Thu) 20:26:29) [ID:jeiGykm0]
    しかし9525便の前の往路(ドイツ発スペイン行の往路)に置いても、ルビッツが一人だけになった時間があり、その時でも墜落の時と同じように自動操縦の設定を一時的に変えていた。機長が戻ってきたときは設定を元に戻したという。復路の9525便で行う自殺の予行演習であることが判明。ルビッツは精神疾患から起こり得た自殺願望による目的意識によって、149人の無関係な人たちを巻き添えにして無理心中を図ったのだった・・・・・。

    尚原因は他にも、ジャーマンウイングス側のコックピットの常時二人体制を取らなかったこと、ドイツのプライバシー保護重視の社会情勢や医師の守秘義務議定による要因も含まれており、医師がどんな患者の個人情報を公表すれば、告発されることがあったために、全てルビッツの判断に丸投げしたことであった。更にこの事故の2年前(2013年11月29日)にも同じ事例が、アフリカのモザンビークで発生していたのだ。LAMモザンビーク航空470便が巡航高度で飛行中、突然の急降下で墜落。この場合、機長が副操縦士を締め出し、故意に墜落させていたのである。もしこの事故が大々的に取り上げられ、世間に知られていれば、ジャーマンウイングスの事故は、起きなかった可能性は十分にあった。

    フランス事故調査局BEAの最終報告書では、第2のルビッツを防ぐための医療従事者のための明確なルールを作ることを勧告。講習安全と、個人情報保護のバランス調整、同時に航空会社のパイロットに関する精神面での健康評価の強化を求めた。
    これらの勧告によって、空の安全性が更に高くなることを期待できるであろう。しかし、遺族らにとっては、149人の死は一生悔やまれることだろう・・・・・・。

    END
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■122 / ResNo.4)  Re[4]: ジャーマンウイングス9525便墜落事故
□投稿者/ ブラック [下級職]兵士ソルジャー(27回)-(2020/05/01(Fri) 13:38:27) [ID:jeiGykm0]
    感想

    初の小説投稿です。人物のセリフがあまり少なくナレーションの解説文だけで分かりにくいところがところどころあるかもしれませんが、ご了承ください。
    ルビッツの人生がどのように歩んだかはあくまでもこちらと調査報告書に基づいた推測なので、鵜呑みにしないほうがいいです。しかし、自らの自殺のために149人の無関係な人たちを巻き添えにするのは決して許されることではありませんし、同情の余地がありません。飛行機だけでなく、鉄道やバス等の公共交通機関は人の命を乗せて、安全に運行するのが使命です。その使命を投げ捨てて自分勝手な判断で自殺するなど言語道断、航空パイロットや鉄道運転士はその責任を重く持って安全運行に務めなければなりません。
    航空業界もジャーマンウイングスの事故を受けてようやくパイロットのメンタルヘルスに関する問題を重く受け止め、安全に運行できるよう取り組みを進めています。本来ならLAMモザンビーク470便の事故をいち早く受け止めていれば、ジャーマンウイングスの事故は再発しなかったでしょう。
    亡くなられた149人のご冥福をお祈りいたします。
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